巷のうわさ

 に、流されてみました、という感じのエピソードですが。
 ほんとうに、そうだったかどうかは置いておくとして、まあ、お約束かなあというそんなお話です。見た目もよいので、いいんじゃないでしょうか、みたいな?
 中大兄は、自分では強く意識してなかったと思うのですが自己愛が非常に強いタイプだと思うのです。それで、失われた自分を埋める代償として妹を求めた。
 間人は、中大兄と違って、将来の大后候補として育てられたはずなので、自己喪失の危機に直面することはなかったと思います。男に生まれていれば、柔弱ともとられかねない美貌も、女であれば武器以外の何物でもないわけですし。プライドは高かったろうとは思いますが。そして、兄にあこがれていただろうと思います。大海人もそうなんですが、ここんちの弟妹は、そろって中大兄を崇拝に近い視線で見つめていました。それは、母親の愛をほとんど受けることのなかった中大兄の、大人びた雰囲気とかが影響してるんだと思います。
 ちなみに、アライ設定では、中大兄と間人は、両親が同じの正真正銘の兄妹で、大海人は父親がちがいます。大海人の父親は、きちんと舒明天皇なので、本来は、正式な皇位継承者の第一は大海人のはずでした(アライ、そこまで血統をこんがらがせなくてもいいじゃないかというのはなしですよ?)。

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